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おすすめ「無電解ニッケルテフロンめっき」

弊社協力先である表面処理屋さんで取り扱っている機能めっきの『無電解ニッケルテフロンめっき(商品名:ニムテック)』という表面処理があります。非常に評価が高く優れていて、オススメの処理です。

NPS®️では用途に合わせて最適な金属部品の表面加工をご提案をしていますが、今回はこの『無電解ニッケルテフロンめっき』を詳しくご紹介します。

どんな機能が付与できる?

主な特性として、金属に対し滑り性と撥水性を持たせることができます。

簡単に付与できる機能を箇条書きすると下記の通りです。
・PFOAフリー
・滑り特性
・非粘着性
・コンタミ発生防止、静電気発生防止
・膜厚精度良
・離型性
・撥水性
・通電性あり
・耐摩耗性
・高耐食性

このように多岐にわたり機能が付与されますので、多用途で活用が期待できます。

実績のご紹介

実際に弊社で賜った部品の使用用途をご紹介します。

①医療系(特に効果のあった機能:非粘着性)

小分け用分包機搬送用ヒートプレートに『無電解ニッケルテフロンめっき』を施した事により、つまり(固着)や低温加熱による圧着個包装で生じる粘着が解消される。

②食品系(特に効果のあった機能:滑り性)

包装ラップ搬送機ガイドに本処理を施したところ、ラップ絡まりや引っ付きが解消される。

この加工の特性として、PFOAフリーなので食品・医療・自動車幅広い分野で使用が可能です。

めっき皮膜の特性

では、表面処理・めっき皮膜の特性を詳しくご紹介していきます。

①熱処理時間と硬度の関係

【測定条件】
荷重:100gf
保持時間:15sec
素材:SPCC-SB
皮膜膜厚:20μm
熱処理温度:300℃
熱処理時間:0~5h

②熱処理温度と硬度の関係

【測定条件】
荷重:100gf
保持時間:15sec
素材:SPCC-SB
皮膜膜厚:20μm
熱処理温度:250~320℃
熱処理時間:1h

③皮膜膜厚と表面粗度の関係(Ra)(Rz)

【測定素材】
SUS304
Ra:0.03μm
Rmax:0.3μm

④共析量と静摩擦係数と動摩擦係数の関係

【測定素材】
圧子:φ10 SUS Ball
荷重:500g
移動速度:50mm/min
皮膜膜厚:10μm

⑤共析量と接触角の関係

食品衛生法にも適合

さらに『無電解ニッケルテフロンめっき』は、以下の規格に認証しています。

・食品衛生法・食品、添加物等の規格基準
 (昭和34年厚生省告示第370号)

・個別規格に規定された以外の合成樹脂製の器具又は容器包装
 (平成28年厚生労働省告示第245号)

NPS®️おすすめの『無電解ニッケルテフロンめっき』。
優れた特性を発揮しますが、他部品や使用条件など相性もあります。
ご不明な点などございましたら、こちらからお気軽にご相談ください。

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