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タップ・ステップ・ねじの基礎!

部品を組み立てる際に使うねじ。
ねじの穴をあける指示を出すとき、種類やサイズ、注意点がいろいろあります。
ねじって種類があるの?書き方がわからない。
そんなあなたに、ねじの基本とサイズの書き方をお伝えします!

ねじの穴、ちゃんと指定できてますか?

装置の組み立てに、なくてはならない『ねじ』。
NPS®にご注文いただく部品にも、ねじを止めるために必要な穴の加工指示を多くいただきます。

さて、金属加工に依頼する図面は書けた!
ねじを止める場所も指定もできた!

でも、ねじの種類サイズ指定はできていますか?

そこで今回は、ねじを止める加工を指示するときに忘れてはならない、ねじの種類についてお話しましょう。

さて、ねじって種類は大きく分けて3種類しかありません。
今回はいつもと比べて、すごく分かりやすいお話ですよ!

3種類のねじと主な使用例

ズバリ、3種類とは「メートルねじ」「インチねじ」「管用(くだよう)ねじ」!

各特徴は、ざっとこんな感じです。

種類サイズの表し方区別主な使用例
メートルねじメートル法の単位(mm)並目ねじ 
細目ねじ
国内で使われているねじはほとんどコレ
インチねじ1インチ(25.4mm)
を8等分した間隔
並目ねじ
細目ねじ
海外ではこのねじ
航空機・アメリカ自動車
国内の建築関係
管用ねじインチ並行ねじ
テーパーネジ
水道管などの配管や管用部品
流体機器などの接続・結合

主な使用例でもわかる通り
国内で一番多く使用されているのはメートルねじです。

メートルねじは、M4、M5、M6…など、
Mと数字で表記されます。

例えば、「M5」ねじの場合
軸の外径が5mmのメートルねじとだと言うことがわかります。

また、ねじには並目(なみめ)細目(ほそめ)があります。
細目でもいくつか種類がありますが今回は割愛します。

隣り合うねじ山の間隔をピッチと呼ぶのですが、
このピッチの違いで、並目か細目に分かれます。
当然、メートルねじはミリサイズで書かれています。

一例並目のピッチ 細目のピッチ
M30.50.35
M40.70.5
M50.80.5
M61.00.75
M81.251.0、0.75(複数あるのでご注意を)

ねじ止めるための加工ってどう指示をしたらいいの?

ここまで、ねじには3種類あって、国内での主流はメートルねじ、さらに並目か細目かどっち?というお話をしてきました。

あとは当然、使うねじは決まったなら、金属部品を依頼する時、加工指示はどうしたらいいの?ってお話になりますね。

ねじ側にねじ『山』があれば、当然、部品の方は『谷』のような溝がないとしっかり締めることができませんよね。
上の写真のように、ねじのピッチに合わせた溝がぐるぐると穴の内側にらせん状にタップ加工と言います。

このタップ加工、こんな風に指示をしてください。

タップ加工をして欲しい場所(ねじの穴を開ける場所)に、
M8と具体的なねじの種類とサイズを書くだけ
細目の場合は「M8 細目 0.75(ピッチの寸法)」と付け加えていただくだけで大丈夫!
とっても簡単!!

このサイズ指定を漏らしているご依頼、以外と多いんです・・・。
加工を依頼する前に、ねじの指定を漏らしてないかチェックしてみてくださいね!

タップ加工の指示が入った部品がご入用の場合は、こちらからご依頼ください!
ご相談もお待ちしています!!

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