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出る皿ボルトは打たせず、未然に防ぐ−皿モミ編

ボルト(ネジ)の頭がお皿の形をした『皿ボルト(ネジ)』を使う場合、頭が飛び出ないようにする『皿モミ』加工をおこないます。
ボルト一つ、あなどるなかれ。ボルトのサイズがとても重要で、最後の仕上がりの明暗を分けてしまいます。
NPS®からのお願いです!『この一手間』を忘れないでください!!

装置の組み立てによく使われる『皿ボルト』。『皿ネジ』や小さいサイズのものだと『皿小ネジ』なんて呼ばれたりもします。

今回は、この皿ボルトを使うネジ穴加工を依頼する時に、『この一手間で、きれいな仕上がりになるよ!』というお話です。

まず、ここで言う『きれいな仕上がり』とは、ズバリ『ボルトの頭が飛び出さないように美しい“皿モミ”を施す』ことを指します。この皿モミ、皿ザグリと呼ばれたりもします。ここでは、『皿モミ』でお話をすすめていきます。

では、詳しく説明していきます!

皿ネジを使うなら、皿モミ

まずは、最初に、『皿ボルト(ネジ)』のお話から。
『皿ボルト』ってこんな形状です。

頭が平らなので、目立たせたくない、出っ張ると困る箇所に最適です。
となると、目立たないようにするボルト穴の加工が重要になってきます。

ここで、ボルトの頭よりもどれだけ大きく削るか、が大事になってきます。
大きすぎてもねじ頭の周りに溝ができたようになり、
小さいとネジの頭が収まらず、飛び出してしまいます。

となると、皿ボルトのサイズが重要になってきますね!

JIS規格で皿モミしても、頭が飛び出る?!

ところが皿ボルトのサイズ、各メーカーで微妙に誤差があるんです。
せっかくJIS規格で定められている皿モミのサイズで加工しても、頭が飛び出すう可能性があるんです。
これでは、大変です!!

そこでNPS®では、その誤差を考慮して以下のサイズで皿モミ加工を施します。
各メーカーの誤差を考慮しているので、頭が飛び出す心配はありません!!

NPS®の皿モミ寸法

ボルトの呼び方D 皿径D1 穴径H1
M12.61.20.7
M1.231.40.8
M1.43.51.60.95
M1.63.91.81.05
M24.82.41.2
M2.25.42.61.4
M2.562.91.55
M37.33.41.95
M3.58.33.92.2
M49.44.52.45
M4.510.452.7
M511.45.52.95
M613.86.63.6
M817.894.4

この一手間で、きれいな仕上がりに!

ここまで、サイズが大事だとお伝えしてきましたが、NPS®に皿モミを依頼する時はどうしたらいいの?という『一手間をかけて欲しい』という結論をお伝えします。

ズバリ!『皿ネジのサイズを図面に必ず落とし込む』です!
例えば『M5皿ボルトを使用』とお伝え頂くだけなんです!!

なんだこれだけか、と思ったかもしれませんが、以外とこの皿ボルトのサイズ指定を漏らしているご依頼、結構多いんです。

出る杭は打たれがちな世の中ですが、皿ボルトは出っぱらないようにしませんか?
せっかくきれいな仕上がりを求めて皿ボルトを選ばれたのだから。

この他、「組立に使う部品に合わせてきれいに仕上げたい」など、金属加工に関するご相談はお気軽にこちらからどうぞ!

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