機能・装飾美を兼ね備えたステンレス色付け
今までお客様に提案できなかったステンレスへの色付けが対応可能となりました。
見た目だけでなく、機能性も兼ね備えた色付けです。
2021.04.14
アルミニウムの特性にそこそこ満足してるけど、満足しているけれど
『もうちょっと、ここなんとかできたら大満足なんだけどな』ってこと、ありませんか?
そんな時、強くパワーアップできて、見た目もカッコよくする表面処理『黒アルマイト』を施す方法がります。
表面処理も上手く選定して、より機能的な部品を使ってください。
軽くて強い金属と言えは、アルミ。
鉄と比べても約1/3の重さ。軽いですね!
最近ではアルミの需要トップは自動車で、軽量化には欠かせない素材です。
動力性能だけでなく、昨今の目的は軽量化による燃費向上でしょう!
NPS®でも全体のご注文割合で言うと20%程度ですが最近、アルミのご注文が増えてきています。
アルミが、軽くて強い特性以外にも
といった特性があります。
改めて特性を挙げてみると、賢い金属だと関心します。
関心。関心。
そんなアルミですが当然、メリットがデメリットにもなりうるので、
ステンレス選び同様、資材選定にはくれぐれもご注意を。
ところで、アルミを選定候補にした時に『この特性が無けりゃ、完璧なのに』とガッカリした事、ないですか?
みなさん、ほんと、ワガママですね!
でも、そんなワガママを叶えてくれる方法があるんです!
アルミニウムに表面処理『アルマイト』を施して、解決しませんか?
まずは、どんなモノか見た目のBefor・Afterをご覧ください。
はい。何か別物になったようですね。
これは、アルマイト処理の中でも『黒』と呼ばれる着色処理を施したものです。
では、詳しくこの『アルマイト処理』とは何なのか、くわしく説明していきます。
元々、アルミニウムにも耐食性がありますが、ステンレスに比べて、薄い…。
そこでアルマイトは『陽極酸化処理』と言って、アルミニウムを陽極(+極)で電解処理して、人工的に酸化皮膜を生成させます。
あと、めっきとは違うのでご注意を。
めっきは、陰極(−極)で電解処理して、金属のめっき皮膜を生成します。
+極と−極、皮膜の生成方法が全く違います。
ではどんどん、いきますよ!
先ほど、ワガママを叶えてくれる、と言いましたが
具体的にどんなワガママを叶えてくれるのかご紹介します。
性能 | 特徴 |
耐食性 | 化学的に安定した酸化膜を作り、封孔処理により皮膜の微細孔を塞ぐので、無処理のアルミニウムと比べて、空気中の水や酸素、化学物質と反応しにくくなり、表面が変色や腐食しにくくなります。 |
耐摩耗性 | アルミニウムの種類にもよりますが、無処理の場合の硬さは約20HV~150HVに対して、アルマイト処理をした場合は約200HV~600HVまで硬くなります。 当然、耐摩耗性も向上し摺動性(滑りやすさ)も向上します。 |
絶縁性 | 無処理のアルミニウムは電気を流しますが、アルマイトの皮膜は、絶縁性を持つ酸化アルミニウムのため電気を流しません。 |
放熱性 | 熱伝導率は無処理のアルミニウムと比べて約3分の1に抑えられます。 遠赤外線などの放射性が高まり、ヒートシンクなどの放熱性を高める必要がある時に、オススメです。 |
美観性 | アルマイト皮膜の微細孔に染料を吸着させることで、黒、白などさまざまな色に着色できます。 |
まるっとまとめると、『防錆』『傷防止』『装飾』という感じですね。
さらに、ここからはNPS®でも一番ご注文が多い『黒アルマイト』について
説明していきます。
この『黒アルマイト』、2種類あります。
つや消し黒なんて、スエード生地にも見える高級感が漂っています。
しかしこの見た目、“艶あり”・“艶なし”だけの違いじゃないんです。
ここもくわしく説明していきます!
種類 | つや消しの下地前処理 | 反射性 | 美観性 | コスト | 特徴 |
黒 | − | いまいち | そこそこ | 安い | 光沢があって、滑らか。色ムラも出にくい。キズが付きにくい。 |
つや消し黒 | 薬品処理 | 多少あり | きれい | そこそこ | 薬品で表面を溶かして、表面処理をのりやすくする。 色ムラが発生しにくい。 細かなキズが付きやすい。 |
つや消し黒 | ブラスト処理 (ショットブラスト) | 低い | いまいち | 高い | 小さな粒子を噴射(ブラスト処理)して、凸凹を付けて、表面処をのりやすくする。 しっかりとした凸凹ができるので、反射を抑えることができる。 色ムラは出やすい。 細かなキズが付きやすい。 |
このアルマイト処理、キズにはくれぐれもご注意ください。
せっかくの美しい仕上がりが小キズで台無しに・・・
今回は、『黒アルマイト』をガッツリご紹介しましたが
この他にも『白アルマイト』や『カラーアルマイト』もあります。
まず『白アルマイト』は、最も一般的なアルマイト処理です。
先述したように、アルマイト処理は酸化皮膜を付与する処理で無色なんですが、この酸化膜が白く見えるため『白アルマイト』と呼ばれています。
美観を重視する際は、黒以外のカラーもご検討ください。
さて、これだけスゴい!スゴい!と言い続けましたが、くれぐれもご注意いただきたいのは、当然、以下のデメリットもあります。
小ロット、1個から
小さいサイズのものから、2,000mmほどの大きいサイズのものも
アルマイト処理、承ります!
アルミニウムの金属加工から、アルマイト処理まで
こちらから丸っとお任せください!
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