在庫把握で、もっと早く仕上がる物が分かる
よくご注文をいただく材料は、あらかじめストックしてあります。
材料の在庫があるものは、当日加工・当日発送も可能な加工もあります。
NPS®の在庫を知っていただくと、もっと早く仕上がる物がお分かり頂けるというわけです。
2021.02.03
ステンレスの加工が得意なNPS®。
さまざまな使用環境を想定され、それはもうさまざまなステンレスの種類にご指名が入ります。
その中でも、No.1とNo.2とも言える『SUS304』と『SUS430』を詳しく比較してみました。
材料選定、悩ましいですね・・・。
特にステンレスは74種類もあるので、難しいですよね・・・。
そんなお悩みをお持ちの方に向けて、ステンレス選びについてご紹介してきました。
今回は、代表的な2つのステンレス『SUS304』と『SUS430』を深掘りしてご紹介します!
この2つ、NPS®でも頻繁にご注文いただきます。
それだけに、それぞれの特徴を知ると、さらに材料選定がラクになると思います。
あまり、最初から風呂敷は大きく広げすぎず、代表的な2つを比較するという手堅いところから行こうという感じです。
まずは、おさらいも兼ねて分類のお話から。
ステンレスは、名前にもなっている『Stain (錆) – less (無) 錆びない』というのが最大の特徴です。
鉄が主成分で他にクロムを含有しているため、錆びにくい特性を持っています。その他にもニッケルやモリブデンなどの含有率によって、4つに分類されます。
という事で、今回の『SUS304』と『SUS430』は、そもそもこの『系』が違います。
『SUS304』はオースティナイト系で、『SUS430』はフェライト系です。
この2つのステンレスの違いは
ニッケルを含むか、含まないか
という事になります。
ちなみに他の2つの分類の代表格は、こんな感じです。
ニッケルを含んでいる『SUS304』、含んでいない『SUS430』。
結局、このニッケルがどういう役割を果たすか、という事がこの『SUS304』と『SUS430』の違いに繋がるという事ですね!
ニッケルは耐食性・耐久性に優れていて、熱処理による硬化がほとんどなく、特殊な磁気電気特性を備えています。
ニッケルが含まれているだけあって、より機能的にパワーアップした、という感じです。
またニッケルは希少金属になるので、お値段も高くなる傾向にあります…。
ただし、材料取りや加工内容によって、そんなに差が出ない場合もあります。
では、具体的にいろいろな機能で比較してみましょう。
機能 | SUS304 | SUS430 |
耐食性 | ◎ | ○ |
耐熱性 | ◎ | ○ |
耐熱膨張率 | △ | ◎ |
強度 | ◎ | ○ |
切削 | × | △ |
溶接 | ◎ | ○ |
磁性 | × | ◎ |
さらに、分かりやすく言うと・・・
注目ポイント | SUS304 | SUS430 |
長期使用、過酷な場所 | オススメ | |
種類の多さ | 圧倒的 | 厚板やパイプが無かったりする |
高温になる場所 | 歪みにくい | |
500℃以上になる場所 | 強度が弱まる | |
加工のしやすさ | 加工しにくい | 多少加工しやすい |
安く仕上げたい | 高い | まぁ安い |
皆んなに選ばれ度 | No.1 | そこそこ |
見た目 | キレイ★ | 普通にキレイ |
NPS®の在庫状況 | 在庫有り | 在庫有り |
最後も注目ポイントですね!
NPS®では、『SUS304』も『SUS430』も両方、ストックしています。
在庫確保しているので比較的、早く仕上がります。
今回のステンレスの代表格、無難に選ばれがちな代表格の『SUS304』も『SUS430』の深掘り比較、いかがでしたでしょうか。
まずは『SUS304 』を選んでみて、コストが気になったりする場合は、場合によって『SUS430』を選んでみるなど、必要な機能を足したり、引いたりすると選びやすいと思います!
詳しく知れば知るほど、奥が深い材料選定。
特殊な環境下の使用を想定しないといけない場合など、選定しきれない場合は、お気軽にこちらからご相談ください!
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