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熱ニモ負マケナイ、ステンレス

ステンレスと聞いて一番に思い浮かぶ性能は耐食性ですが、その他にもさまざなな性能を持ち合わせています。
今回は、『耐熱性』にクローズアップしてどれを選ぶと良いか、ご紹介します。

74もの種類があるステンレス。日々、材料選択に苦労されている方も多いのでは?

ステンレス選びで迷ったらだいたいこの4つ』では、コスト・切削・溶接・耐食性・磁性の5項目に分けて、NPS®でおすすめしているステンレスを4つ、ご紹介しました。

今回は、この5項目に入っていなかった『耐熱性』について、お話します。

まずは、オーステナイト系を選ぶべし

そもそも、ステンレスは最低でも500℃に耐えられる性能を持っています。
が、それ以上の温度になると種類によっては著しく強度が低下していきます。

ステンレスには74種類もあるので、まずは4つに分類された中から絞り込んでみましょう。

『オーステナイト系』、『フェライト系』、『オーステナイト・フェライト系(二相系)』、『マルテンサイト系』の中から、ニッケル8%以上・クロム18%以上を含有している『オーステナイト系』を選んでください。

代表的な種類で言えば、『ステンレス選びで迷ったらだいたいこの4つ』にも登場したSUS304、SUS303、SUS316です。NPS®で常時在庫しているSUS316Lも『オーステナイト系』です。

これらは、加工がしやすく、高温の環境下でも強度に変化がおこりにくいとされています。

これで、全47種類から39種類に絞り込めましたね!
・・・39種類? まだまだ多いですね・・・

耐熱最強 SUS310S!

毎日、構想や設計・加工の手配、組立など多忙を極め、
早く結論を知りたいという方に、ドン!(デスクを叩く音)

それは、ズバリ『SUS310S』です!!!
1,000℃まで耐えられます!

では、詳しく『SUS310S』の特徴を説明していきます。

性質特徴
成分クロム25%、ニッケル20%
耐熱温度1,000℃
コストSUS304の約3倍
(最近は価格の変動が激しいので、都度確認してくださいね!)
その他の性能代表的な耐熱ステンレス。
繰り返し高熱が加わる環境下に適している。
用途発電プラント、燃焼室部品、燃焼器具、加熱炉部品、治具、
トレイ、排ガス部品、工作機械、チャンバーなど
注意切削加工がしにくい。
600〜800℃で長時間加熱をおこなうと、
シグマ相という常温で脆い組織が生成される。

とは言え、『耐熱温度1,000℃までは必要ない』という場合もあるでしょう。他にも耐熱性に優れている『オーステナイト系』の中で『ステンレス選びで迷ったらだいたいこの4つ』とNPS®で常時在庫しているものの耐熱温度もご紹介します。

種類耐熱温度性能・特徴
SUS310S(最強)約1,000℃
SUS304(常時在庫)約700℃他と比べたら安価です。
何度も作り替える前提だと
使えると思います。
SUS316約800℃SUS304よりは優れていますが、
316Lを使用する方が無難です。
SUS316L(常時在庫)約850℃SUS316よりさらに
粒界応力腐食割れに強いです。

ただし、耐熱性を求めるならSUS310Sですが、ステンレスの代表格SUS304と比べて、ニッケルを多く含んでいるため高価になりがちです。耐熱温度とコストをを考慮して、選定してみてください。不安な場合は、見積もりの際に必要な耐熱温度をお知らせいただくと詳しいご提案もできます。

熱ニモマケズ 腐食ニモマケズ 錆ニモ酸化ニモマケヌ
ソウイウ SUS310S を選んでください!

ご注文いただく約40%がステンレスのNPS®。製作事例でほんの一部ですが、ご紹介しています。こちらも、ぜひご覧ください。

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