【ジュラルミン加工】A2017・A2024・A7075の違いと切削のコツ!“最強のアルミ”を使いこなす極意
ゼロ戦や航空機の骨組みにも採用される、軽くて鋼鉄並みに強い“最強のアルミ”「超々ジュラルミン」。
夢のような素材ですが、実は加工すると反りやすく、種類も多くて選ぶのが大変!この記事では、A2017・A2024・A7075の違いが一目でわかる比較表と、教科書には載っていない「ジュラルミン加工の罠と現場の対策」を大公開します!
2023.01.23
「酸」と「熱」、全く異なる2つの「溶解」を寄せ付けない「タンタル」。
王水すら耐え抜く耐食性と、約3,000℃まで耐える耐熱性を併せ持つタンタルについて、今までさまざまな材料で『最強説』を唱えてまいりましたが、いよいよ、これが金属界の最強になるのか?
普段よく使う主要金属と比較し、超高価な「超難削材タンタル」をご紹介します。
【もくじ】
突然ですが、みなさんは「最強」という言葉、お好きですか?
1つでも秀でるポイントがあることだけでもスゴいのに、2つ以上あったりすると、もうそれはそれはスゴいですよね。
例えば、
好きです!やっぱり「最強」好物です!!
実はこれまでも、NPS® ORDER MADE1 Laboでは「最強」の名を冠して、さまざまな素材や加工技術の深みをご紹介してきました。
そして今回、満を持して登場するレアメタル「タンタル(Tantalum)」も、まさに金属界の圧倒的二刀流!
化学プラントや最先端の半導体・医療分野といった過酷すぎる環境で、金属をダメにする2大天敵……【酸(化学薬品)】と【熱(高温)】という、全く異なる「2つの溶解」をどちらも完璧にシャットアウトしてしまう、真の「最強金属」として君臨しています。
今回は、
「名前は聞いたことあるけど、具体的に何が凄いの?」
「他の金属と何が違って、なんでそんなに高いの?」
「『2つの溶解に勝つ』って、どういうこと?」
そんな疑問にお答えし、金属界の二刀流「タンタル」の驚異的な性質や、他の主要金属との比較、そして現場目線での加工・調達のポイントについて分かりやすく解説します!
金属の現場において、「溶解(ようかい)」という言葉には実は2つの意味が存在します。
一般的な金属は、強酸に入れると薬品で溶け(化学的溶解)、バーナーや加熱炉に入れると熱で溶けてしまいます(物理的溶解)。
しかし、タンタルはこの「2つの溶解」をどちらも寄せ付けないという、まさに規格外のスペックを持っているのです!
タンタルは、金属を何でも溶かしてしまうことで有名な強酸「王水(おうすい)」に浸しても、常温では一切溶解しません。 表面に極めて強固で安定した薄い膜(酸化皮膜)を一瞬で形成するため、ガラスに匹敵するほどの耐薬品性を誇ります。「塩酸や硫酸の加熱環境で、普通の金属は一瞬でボロボロになって溶けてしまう…」という極限状態での最終兵器として活躍します。
タンタルが熱で溶けてドロドロになる温度(融点)は、なんと約2,996℃(ほぼ3,000℃)! 鉄(約1,500℃)の約2倍、アルミニウム(約660℃)の約4.5倍という驚異的な耐熱性を持っています。並大抵の熱ではびくともせず、物理的な溶解すら許さないため、超高温が発生する真空炉のパーツや宇宙ロケットの部材に採用されています。
これほど「酸」と「熱」に対して強靭でありながら、人体に対するアレルギー反応を起こしにくい(毒性がない)という優しい一面も持っています。そのため、医療用のインプラントや人工骨など、体内に入る医療器具としても非常に重宝されています。
「じゃあ、普段よく使うステンレスやチタン、最強アルミのジュラルミンと比べてどうなの?」という疑問にお答えするため、比較表にまとめました。
| 比較項目 | タンタル (Ta) | ステンレス (SUS304) | チタン (Ti) | ジュラルミン (A2017) |
| 耐食性(酸への溶解) | ★★★★★ 最強(王水にも溶けない) | ★★☆☆☆ 一般的な環境なら十分 | ★★★★☆ 非常に強い(海水などに強い) | ★☆☆☆☆ 酸やアルカリに弱い |
| 耐熱性(熱での溶解) | ★★★★★ 約 3,000℃(超高融点) | ★★☆☆☆ 約 1,400℃ | ★★★☆☆ 約 1,660℃ | ★☆☆☆☆ 約 500〜650℃ |
| 価格・コスト | ★☆☆☆☆ 極めて高額(非常に高価) | ★★★★★ 安価で流通量も豊富 | ★★☆☆☆ やや高額 | ★★★★☆ 高強度だが比較的手頃 |
| 比重(重さ) | ★☆☆☆☆ 16.6(ズッシリ超重量) | ★★★☆☆ 7.9(標準的) | ★★★★☆ 4.5(軽量) | ★★★★★ 2.7(非常に軽い) |
| 加工難易度 | ★☆☆☆☆ 極めて困難(超難削材) | ★★★★☆ 加工しやすい | ★★☆☆☆ 難削材(熱がこもりやすい) | ★★★★★ 極めて加工しやすい |
表を見ていただくと分かる通り、タンタルは「2つの溶解」においては間違いなく最強ですが、「価格が非常に高額」であり、さらに「重くて加工が難しい(超難削材)」という大きな癖があります。
そのため、「どうしても他の金属では耐えられない特殊な環境」という理由で採用される、まさにプロフェッショナルのためのスペシャル素材なのです。
タンタルは非常に粘り強い性質を持っているため、工具に金属がへばりついたり(溶着)、刃物があっという間にボロボロになったりする「超難削材」です。
さらに材料費自体が非常に高額なため、「加工の失敗が許されない材料」でもあります。加工や調達のノウハウがない会社に頼むと、「刃物が立たなくて断られた」「加工に失敗して高額な材料費が無駄になった」といったトラブルに繋がることも…。
私たちNPS®では、これまでに培ってきた特殊金属(難削材)に関する深い知見でタンタル部品の調達から加工までしっかりサポートいたします!
そんなときは、ぜひ悩む前にNPS®へご相談ください!
オンラインでのご相談なら、手元の図面やラフスケッチを見せながら、「この形状ならどう作る?」「コストを抑える方法はある?」といったご質問にその場でお答えします。
皆さまからのご相談をお待ちしております!

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